「知行合一」、「事上磨練」

「知行合一」、「事上磨練」

この言葉を教えていただいたのは、重富豪先生です。まずは、重富先生のお話から始めましょう。

重富先生は自動車販売のトップセールスマンとして活躍されていた際、お客さんからの誘いでダイヤモンドの販売を始められたそうです。個人宅に訪問してダイヤモンドを販売するのですが、訪問された側からすると知らない人から高価なダイヤモンドを買う訳にはいかないですよね。なぜ買ってもらえないのか、それは、信用されていないからです。お客さんはダイヤモンドの目利きが出来ません。なので、有名百貨店で購入するのが普通だったそうです。だって、有名百貨店なら信じられるから。

なぜ、「信じられるか」という基準でダイヤモンドを購入するのか。それは、当時、ダイヤモンドの価値を定量的に評価する技術がなかったからです。

目次

ダイヤモンドの輝き

ダイヤモンドの輝きをどうやって評価するか、ご存じですか?

ファイヤースコープっていう測定器を使います。この測定器を開発されたのが重富先生です。開発当時、これでダイヤモンドを定量的に評価できるようになったと思われ、実際に宝石商の人たちも装置を購入されたそうです。だがしかし、今まで最高のダイヤモンドだと思っていたものも、測定してみると、それほど良くはなかった・・・

そこで、重富先生は自らダイヤモンドをカットする会社を作られました。

ダイヤモンドは炭素で構成されているので、放射性炭素年代体測定をすれば、ダイヤモンドの歳が分かります。ダイヤモンドは若くても10億歳なんだそうです。不思議なことに古いものになると60憶歳のダイヤモンドがあるそうで、地球より先輩です。

重富先生は、ある日の朝礼で、ダイヤモンドカットの職人さんを前に、「ダイヤモンドの原石の中で、10億年間眠っている”光の子ども”を取り出したい。」とお話しされました。それを聞いた職人さんは何かを感じ取ったのか、その後、全反射するダイヤモンドを生み出したそうです。

余談ですが、卵子が受精する瞬間、光ることが知られています。実際に映像でも捉えられていて、光るメカニズムも解明されています。

『命は光』だとすれば、『光を輝きに変えることが生きること』だと重富先生は仰います。

重富先生が開発されたファイヤースコープでダイヤモンドを観察すると、下の写真の模様が現れます。

ダイヤモンドに光を入射して、反射してきた光を計測します。反射率が低いと黒くなります。

ダイヤモンドを完璧にカットできても黒い八本の放射状の線がでるそうです。

また、黒い輪もできますが、放射状の線と合わさると輪宝のようになります。

ブリリアントカットは、ダイヤモンドの上面と下面を33面体と25面体の合わせて58面体でカットします。

入射した光は25面のどこかで反射され、完全に反射されると輪宝が現れると言われています。

余談ですが、仏教では、二十五菩薩が三十三の身になって人々を助けると言われています。

ダイヤモンドの中でも硬いもの柔らかいものがあるそうです。硬いダイヤモンドには節があり、柔らかいダイヤモンドには節がなく素直に成長しています。より輝くダイヤモンドは、柔らかいダイヤモンドです。

「心に節が入っていませんか?」

重富先生からの問いかけです。

知行合一

やっと本題です(笑)。重富先生が伝えたい大切な言葉、それが、「知行合一」と「事上磨練」です。

知ることは、実行することである
行動とは知るための努力である
知識は行動の始まりである
行動は知識の完成である

伝収琭

知っているなら行いに現れるという意味で、陽明学の教えです。いくら学んでも、やってみないと分かったって言えないよね。とにかく、ポジションを置いて、やってみようよってことですね。

高値越えて安くなったら売りたいでしょ、で、直撃エリアで止まって時間経過十分、1時間の高値越えから入れば、ほら伸びた!思った通り・・・でも、エントリしてない見てるだけ・・・

これは、本当に知っていることにはならないってことですね。

事上磨練(じじょうまれん)

練習ではなく、実践を通して、自分の技術や学識を磨き、向上すること。

伝収琭

同じく陽明学の教えです。出来るようになるまで練習するのではなく、日常生活の中で実践して磨いていくという意味です。わたしは瞑想をするのですが、瞑想中は呼吸に集中して、心の動きを観察して、穏やかな感情でいられますが、仕事やトレードでは、そうはいきません。イライラするし、不安になるし、、、これは日常生活の中でこそ実践しないと、磨かれていかないですよね。

だから、飛び込んでみる。やりながら上手くなればいいって思います。ロット管理は大切ですけどね(笑)。

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